私たちは、これまで”脱過干渉”を合言葉に、親が我が子に対して手を出しすぎないことの大切さを語ってきました
小さい人たちは、自分の力で転び、考え、立ち上がることで、育つ
その信念を持って、この活動を続けてきました
しかし──今回のやまのぼりで、私たちはその”先”にある景色を見ました
それは、ただ”干渉しない”だけではたどり着けない、もっと深い学びの場でした

今回、4世帯(うち3世帯はリピーター)が参加した”るんるんコース”では
山のあちこちで、驚くような光景が繰り返し生まれました
親たちが、わが子への関わりを、自然に他所の大人に委ねる
他所の大人が、わが子をわが子のように支える
それは決して、”放任”ではありません
そこには、明確な信頼のリレーがありました
たとえば、こんなシーンがありました




- 高校生のしゅんに、ぐずる子の靴下を託した父が、すっと身を引いた
- おじちゃんがやってやろうか?”と、他所の父がさっと手を差し伸べた
- 先頭を任された母が、笑顔でみんなを引っ張った
- 初参加の母子に、他の母たちが自然にフォローをした
- 親子の”バディ”が混ざり合い、親と違う大人に手を引かれる子が何人もいた
今回、特に印象的だったのは、他所の子に何度も自然に関わり
“おじちゃんがやってやろうか?”と声をかけ続けていた父の姿でした
こうした関わりが、ごく自然に受け入れられるようになったのは
間違いなく、親たちの”手放す力”が育ち、 大人たちの”託される力”が磨かれた結果です
これまで、私たちは”脱過干渉”を大切にしてきました
でも、今回のやまのぼりを通じて、気づいたのです
“脱過干渉”は、ゴールではありませんでした
むしろ、それは出発点だったのです
“干渉しない勇気”から、”託す勇気”へ
“手放すこと”から、”信頼のリレー”へ
私たちが本当に目指すべきは、親だけではなく
地域の大人すべてが、小さい人たちを支える”ナナメの関係”のある社会です
そして、その関係は、ただ座って話し合うだけでは生まれません
一緒に汗をかき、登り、迷い、笑う──その体験の中でしか育まれないのだと、私たちは確信しました




次のやまのぼりは、秋に予定しています
日程が決まり次第、あらためてご案内しますので
今回のような”リレー”をさらに広げたい方は、ぜひご参加ください






