
還すラボでは、岡津幼稚園で撮影・編集している園庭映像の配信を通じて、
小さい人たちの“彼ららしい時間”を、保護者へ・社会へと還す試みを続けています。


これまで主軸としていたのが、「上映会(本家)」と呼ばれる、
語り(考察)付きのドキュメンタリー映像です。
しかし、伝えたいことが多すぎるあまり、
制作にかかる時間が長くなりすぎてしまう。
その間に、“まなざしの重なり”や“空気感”がこぼれ落ちてしまう。
そんな課題に直面してきました。
そこで今年度から、考察パートを省いた即日型の新シリーズ「上映会preview」を立ち上げました。
これは、“素材研究→選出→編集”というシンプルな工程で制作され、
制作時間はこれまでの1/3。毎週配信を目指しています。
大切にしているのは、鮮度です。
“鮮度”とは、時間が新しいだけではありません。
そのとき、そこに息づいていたまなざしや気配がまだ残っていること。
伝える人も、受け取る人も、その“揺らぎ”にまだ触れられる状態にあること。
還すラボが掲げる「海の関係」。
それは、
“つながってるけど、境界がはっきりしない関係”
“揺れながら、近づいたり離れたりする関係”
“深さが違うところが混在してて、でも全体で満ちてる関係”
まさに、上映会previewはこの関係性の中で生まれた映像です。
子どもと大人の間、撮る人と見る人の間にあるゆらぎを、
タイムリーに届け、揺れたままで共に感じる。
それこそが、previewという還し方の意味だと思っています。
本家が「深く見る目を耕す」ものだとすれば、
previewは「揺らぎを、そのまま味わう」もの。
どちらかが正解なのではなく、
どちらも“波”のように、関係の中で生まれては還っていく営みです。
これからも、上映会previewを通じて、
小さい人たちの「いまこのとき」を、まなざしごと還していきます。






